富士フィルムのマーケティング戦略に学ぶ

こんにちは。岡村憲之です。今日は、富士フィルムのマーケティング戦略の
成功例についてお話します。

富士フィルムは、社名の通り、写真フィルムの会社でした。その証拠に、すでに
写真が斜陽であった、2001年月期でも、写真フィルムの売上高は、全売上高の
約20%を占めていました。この年は、現在の古森会長が社長に就任した年です。

その年に、富士フィルムは、「第2の創業」を標榜して、新規事業に乗り出しました。
その結果、現在は写真フィルムの売上構成比は、わずか1%となっています。

これは、何を物語っているのでしょうか。企業は、マーケットがないと生き残って
いけないのです。いかに素晴らしい技術を持っていても、どんなにそのマーケット
でのシェアが高くても、市場そのものが消滅しては、何の価値もありません。

マーケティングは市場活動ですから、どの市場を狙うかというセグメンテーションと
ターゲッティングが最も重要です。創業時はもちろん、既存事業の見直しや、新規
事業の開発は、常に行う必要があるのです。

富士フィルムの素晴らしい点は、フィルムの技術を軸に、その技術を生かせる新たな
分野を着実に開拓して、利益源に育成してきたことです。同じようにフィルムを事業の
柱にしていた米イーストマン・コダックが昨年経営破たんしたのと対照的です。

人も企業も、過去の成功体験にとらわれる習性があります。まして、その市場で上位に
到達した成功企業は、その市場から離れるのが怖いのは当然です。市場は徐々に縮小
しても、突然ゼロになるわけではないので、つい最後までしがみついてしまうのです。

富士フィルムも、2010年3月期には、上場して以来、初の赤字決算を辞さずに、
海外の現像所の統廃合をすすめました。このように、経営トップの強い覚悟により、
衰退するマーケットを捨て、新しいマーケットに果敢にチャレンジしていくことが
重要です。

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